2007.03.01 大衆化
今日の新聞、夕刊の一面記事がこれでした。
こういう話題が堂々と大きく出られるようになってきたところを見ると、いわゆるオタクの文化も随分と社会的な地位を与えられるようになってきたんだなぁと思いますね。
で、ふと思い浮かんだ疑問。
「オタクってどうして嫌われてたの?」
まあ、特殊な嗜好を擁していたり、社会的にどうしようもないような人間がごく少数いることは確かですが、それは一般(という表現の仕方もどうかと思いつつ、他の表現にも思い当たらない)でもまた然り。
ならば、何故嫌悪されていたのか?
で、思い立ったが吉日ということで早速調べてみました。調べたらあっさり概要が出てくる辺りがネット社会のすごいところですね。その反面怖いところでもありますが。

まずは語源から。どこかから引用します。

1980年代初頭のコミケや漫画専門店にたむろする常連達が二人称に好んで使った「お宅は?」からヒントを得て、蔑称(差別用語)として定義されたもの。

これは割と有名ですね。でもだからと言って、先に書いた特殊嗜好やら人間性云々だけで徹底的に嫌悪されるほどの理由には為りえません。

と思っていたら、この言葉が有名になるきっかけを作った事件があったそうです。
それが1988年に起きた『東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件』こと、通称『M君事件』。
被害者が3〜7歳の女児だったり、犯人の趣味が特殊だったりと特異性の強い事件で、オタク云々と同時にロリータ・コンプレックスやらペドフィリアといった類の嗜好に対する問題意識(同時にある種の差別意識?)が生まれた原因でもある事件。繋がってるのが個人的にひどく嫌ですが、それはさておき。
この犯人を表すキーワードとして、当時のマスコミがその「オタク」という言葉に対して白羽の矢を立てたのが、どうやらオタクのイメージを社会的に大きく下げて偏見を持たせるに至った直接的な要因のようです。
各メディアの報道合戦の影響からの犯人の異常性と見られる性格の意図的な強調・明らかな偏向報道によって、同傾向の見られる独身男性に対する社会的な嫌悪感が形成されて、オタク文化の基盤となるアニメーション産業に対するバッシングまで起こるほどに発展――

……オタクが嫌われたのって、思いっきり当時のマスコミのせいだったんですね。こう見ていると、最近オタク文化が社会に出始めたのはどちらかといえば「認められるようになってきたから」なのではなくて、「社会的な偏見の記憶が薄れてきたから」のようです。認識を改めました。

最終的なまとめが当初の目的から脱線しますが、マスコミの社会的な影響力がすごいことを改めて実感せざるを得ませんね。マスコミに頼らないと生活できない身ながら、利用すればするほど同時にマスコミ対する不信感も増していく不思議。「汚いなぁ」と思ってしまうのは現実に対する逃げでしょうか?


(BGM : あんなに一緒だったのに - See Saw)
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